2016.12.18
京都大徳寺、真珠庵。
みどりの毛せんを敷き詰めたような、苔庭に、たった一日の命の沙羅の花は朝の露に濡れ、
みどりの苔の上で舞っているようだ。
お茶会の次席を待つ寄り付きの人々の視線は、白い花へと流れていたようだ。
懐紙を出して思わずスケッチ。十数年前の小さな懐紙の絵を本画としたが、
体調をくずした今は、あのみずみずしい苔庭は表現出来なかった。
お茶会と共に忘れがたい最後の作品です。
(日本画クラス Oさん)
2016.12.08
初めてのスケッチに参加したのは、山田広国寺。
お寺の建築物など描けるどころではない。
本堂脇に堂々とそびえている朴の大樹が、眼に飛び込んだ。
夢中でスケッチ。本画にしたいがバックが広すぎ、
先生のアドバイスで広い畑を探し求めて、相模原で広々と多摩丘陵まで続いている風景に出会い、
やっと出来た作品。
数年前にこの場所を通ったが、すっかり住宅街となり、この風景は見られなかった。
(日本画クラス Oさん)